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“新型”ウイルス顛末記「かもめはかもめ」

「種(しゅ)の壁」は厚い。。。。今回の新型コロナウイルス大騒動って、「種の壁」が何かを理解できれば見方が変わるんですが、その昔、養老孟司先生の「バカの壁」がベストセラーになったように「バカの壁」(=科学的な検証に基づかずに勝手に「線引き」を行うこと)は分厚く、パンデミックもののハリウッド映画は根強い人気があり、人類滅亡の危機を題材にした映画、ネット配信、漫画、小説の類まで入れると年間で人類は10万回は滅亡の危機に晒されているのです。

さて、「種の壁」とは、コロナウイルスはいくら変異してもコロナウイルスで、その都度「新型」とかぐらいには扱われますが、コロナウイルス種はインフルエンザウイルス種、エボラ出血熱ウイルス種には成れないということです。

今季、アメリカでインフルエンザB型で15000人近くが既に死亡するぐらいインフルエンザウイルスは強力ですが、コロナウイルスは軽めな風邪を引き起こす常連で、高熱や止まらない咳を起こすことは少なく、無症候性感染者が多いのは当然(逆に症状が軽いので、感染しているか知らずにヒトからヒトにどんどん感染はします)。

「種(しゅ)の壁」は越えられない

もちろん令和の世に「バカの壁」って本のタイトルも持ち出してもバッシングだし、コロナウイルスは所詮コロナウイルスなんだけど …… と述べただけで半殺しでSNSは炎上ですね。今の世は正義感に満ちた大勢についていかないといけないし、人類存亡の危機を嘲笑してはいけないのです。

が、日本には昭和の名曲、中島みゆき作の「かもめはかもめ」があるのです。「かもめはかもめ孔雀や鳩や、ましてや女にはなれない…」。

逆に、走り高跳びの金メダリストだって空を飛べません。人間に翼は生えないし、コロナウイルスもインフルエンザウイルスみたいな強い飛翔力を持てないのです

突然変異と進化は全く違う話し

種(しゅ)の定義に、交配による子孫の持続的な形成というのがあります。黄色人種と白色人種が交配して産まれる子を我らはハーフと呼びますが、かもめと孔雀は交配できません。オスの鳩もましてや女と交配できない。人間にとっては永遠に近い年月の間に自然陶冶と突然変異、そして想像を絶する生死を経て種の壁は越えられることがあり、チャールズ・ダーウィンに倣って我々はそれを進化と呼びます。

ヒトを宿主とするコロナウイルスは自然淘汰から生き延びるためにヒトからヒト、たまに他の生物に寄生して健気な活動をしますが、種の壁を越えて進化するのを我々が目にする可能性は限りなくゼロ。

でも、もちろん、そうですよ

もちろん、大勢に従わないといけません。怖いもんは怖い。日本にだって「まんじゅうこわい」って小噺があるし、みんなと同じように大騒ぎをせんとあかんのです。

そうです、もちろんです、基礎疾患のある方、有益な臨床医療を受けられないエリアに住んでいる方、シニカルに言えばコロナウイルスの得意技は肺炎を起こすわけですから喫煙者は、なるほど要注意。

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