- medical institute
- the first gentleman
- 漢が四声でアクセントが付き
- 世界にSNSミサイル打ちすぎ
- 都市名の意味とシンボルも恣意的
チのクリニックの外の立て看板にはmedical institution minato clinicという表記があるのですが、先日イングランド出身の患者さんから「先生、あの表記は誤解を招きますよ。正確にはmedical institute……とした方が正しい。」
あんまり深く考えずに「医療法人」だからmedical institutionって使っていたのですが、欧米でmedical institutionは精神病院にだけ使われ、その他の医療機関は精神病院と間違われないよう敢えてmedical instituteと表記しているとのこと。
なるほど、確かに記憶を辿ればNYのコロンビア大学在職中の名刺もinstituteだったし、メールしていた先の各医療機関のタイトルもそうだったと冷や汗たらたら、、、、
要するに欧米ではinstitutionとinstituteだけならほぼ同じ語彙だけど、医学の表記タイトルに際してだけはパッと見て一般か精神科向けか直ぐ解るよう歴史的に忖度しているわけですね。
続いてはホットなところでアメリカ大統領選挙に民主党の若き同性愛候補者が立候補していますが、彼が大統領になった場合、通常パートナーはfirst ladyですが、この場合はどうするんだろうと生粋のアメリカ婦人と議論。<Br>彼女曰く「やっぱりfirst gentlemanかなー」。で僕が食らいつき「いや、first ladyは慣習上、theをつけないけど、この場合は他に類を見ないのだから、定冠詞のtheを付けてthe first gentlemanにするのでは?」
これ結局、合意は得られず、ヨーロッパとアメリカとでも意味とシンボルは異なり、アメリカ大統領はパートナーとエアーフォースに同伴搭乗し、ホワイトハウスの大統領寝室で共に就寝する初めてかつトップのgentlemanなのだから、theをこの場合に使わなかったらいつ使うの、今でしょ。
さて、最後は武漢です。
コロコロコミックスの発祥地が「武漢」である理由を中国人の患者さんと話していると意見は一致し、これは漢字を使う民族(出来れば北京語の発音も正確に発すれれば)以外には合点しないところがミソです。<Br>これ、日本では「ブカン」ってフラットに読みますが、中国語では漢が四声でアクセントが付き、武と合わせると中国人ですら自然と勇気満点で啖呵を切るトーンになります。故に「武漢加油」(がんばれ武漢)は中国全都市の中から応援するのには一番フィットする都市名です。(加えて、武と漢ですよ。世界にSNSミサイル打ちすぎ。)
いろいろな展開があまりにも偶然にしては理由があり過ぎる。
やはり武漢は地政学に加え、都市名の意味とシンボルも恣意的に選ばれていると思うっちゃうんです、よ。。。